アラフォーで大人の発達障害と診断された僕の奮闘記

38歳で大人の発達障害と判明したアラフォー・ゲイです。定型発達の人とはちょっと違う、僕にとっては普通の日常を綴っていきます。現在は犬のエルモ、うさぎの福ちゃんと暮らしてます。

僕は言葉の裏や相手の表情が読めない 大人の発達障害の特徴

ヨメちゃんとの別れの原因を考えた

f:id:inuyoshikenkichi:20210322193605p:plain

ヨメちゃんとの突然の破局から1日経って、何がいけなかったのかお互いに話し合いました。僕は大人の発達障害と診断されてから、自分なりに定型発達の人に近づこうと努力してきたつもりです。正直言うと、根拠のない自信がありました。ところが、ヨメちゃんからすると宇宙人のように話の通じない相手、つまり大人の発達障害の見本のような人間だったようなのです。

言葉を文字通りそのまま受け止めてしまう

発達障害の特徴の一つとして、言葉の奥にある相手の意図を読み取ることが苦手という点があげられます。相手の表情で察するということも難しかったりします。

印象的な思い出なのですが、小学生の時、友達の家でお泊り会がありました。集まったのは10人ほどで、皆で隠れん坊をすることに。鬼になったのは中学生だった友達のお姉さんだったのですが、最後の2人になったとき、「A君とB君がみつからない。どうしよう、困った。。。おーい、出てきて!」と困った顔をしはじめたのです。お姉さんが困っているから助けなければと思い、引っ込み思案だった僕ですが勇気を出してA君とB君の隠れている場所を親切心で教えてあげました。するとお姉さんは「ありがとう」と感謝するどころか、まさに鬼のような形相になり、「信じられない。隠れん坊なのに、隠れている場所を教えるなんて何考えてるの?ケンキチ君って最低!」とみんなの前で怒鳴られました。

f:id:inuyoshikenkichi:20210322194520p:plain
今思えば、お姉さんは困った演技をしていた訳ですが、親切心で教えたのに何で怒られるのかその時は全く分からずショックと怖さで泣いてしまいました。ちなみに、そのお姉さんの顔とフルネームは30年以上経った今でもハッキリ覚えていて、トラウマになっています。

ヨメちゃんに良かれと思ってしゃべっていたことが裏目になっていた

さて、ヨメちゃんとの別れに話を戻します。子供の頃、僕は食卓では話をしない家庭で育ちました。そのため、食事中に会話を楽しむというのが苦手なのですが、ヨメちゃんは会話がないなら二人で食べえる意味がないと考えるタイプです。ですからヨメちゃんから「黙ってないで話をして」というリクエストがありました。そこで、何か話題はないかと考えてみたのですが、コロナ禍のせいで外出することも友達と会うこともほとんどなくなり、やることと言えば、犬の散歩と仕事、食事という代り映えのない毎日。そこで、仕事や同僚に関する悩みや愚痴を誇張して話したところ、思いのほか会話が盛り上がり、「愚痴を言っていれば喜んでもらえるんだ」と勘違い。そんな食卓の会話が数か月続くにつれ、ヨメちゃんの中で「ケンキチは愚痴や文句、悩みしか言わないマイナス思考の人間」というイメージがついてしまったそうです。

一方の僕はヨメちゃんの表情や反応から、とても楽しんで会話してくれているものだと思っていました。早い段階で「愚痴は聞きたくない」と一言言ってもらっていたら、別れの原因が一つ減っていたのにと残念です。

もちろん、原因はこれだけではありません。次回は大人の発達障害の人の感情が相手にどう伝わっているかに焦点を当てたいと思います。