そして一人になった僕は途方に暮れる 大人の発達障害と恋愛
思いがけない別れ話
「僕のヨメには髭がある」というタイトルでスタートしたこのブログですが、2週間経たずにタイトル変更を余儀なくされることに。昨夜、パートナーのヨメちゃんの様子がおかしかったのでしつこく問い詰めたところ「実は、前々から別れたいと思っていたけどどうしても言えなかった」と謝られたのです。最初はいつものようにからかわれているのかと思いましたが、何度確かめても同じ答えで冗談ではないことがようやく分かりました。
原因をざっくりまとめると「恋愛対象として見れなくなった」ということで、僕が努力してもどうしようもないと言われたので、恋人から親友へ戻ることになりました。僕の言動が、ヨメちゃんを日々イライラさせていることは分かっていて、僕といてヨメちゃんは幸せなんだろうか、と悩んでいたこともすんなり別れを受け入れられた要因です。
付き合い始めてから1年9か月、1年以上付き合いが続いたのはヨメちゃんを含め2人だけです。僕が大人の発達障害と知っても気にせずに付き合ってくれたヨメちゃんは、天邪鬼で口は悪いけれど心が優しくて誠実な人。1年程前から気持ちが変わっていったそうで、それでも僕を傷つけたくないと色々悩んでくれていたようです。
大人の発達障害を抱える人は相手の気持ちを読み取ることが苦手な場合が多く、僕はヨメちゃんのそんな気持ちの変化や悩みのサインに気付かず、能天気に「ヨメちゃんラブ」状態でした。僕のような大人の発達障害のパートナーと一緒になることでカサンドラ症候群という精神疾患を抱えるようになる人も多いと聞きます。逆の立場だったらと想像すると、悲しみより申し訳なさが勝ってしまい、昨夜は泣いているヨメちゃんの負担にならないよう明るく振舞ったつもりです。その反動か、ああ、本当に別れたんだと今更ながらに実感し、悲しみが徐々に強くなってきています。
なぜか愛情が伝わらない
病院で大人の発達障害と診断されてから自分なりに色々調べ、できるだけ定型発達の人に近づこうと努力してきましたが、やはり僕の愛情表現は普通ではないようです。前のパートナーと別れた時も「愛されていると全く感じなかったから愛情が冷めた」と言われたのを思い出し、何がいけないのか再び自問自答中です。ヨメちゃんのためなら文字通り死んでもいい、という強い愛情があるからこそ、ヨメちゃんの幸せのために身を引けるのですが、どうやってその愛情を伝えればよかったのか。。。
今日も変わらず朝は来る
死ぬまでヨメちゃんと一緒だろうと思っていた僕にとっては世界の終わりのような一夜が過ぎました。それでも何事もなかったかのように次の日はやってくる訳で、自分の気持ちとリンクしたような荒れた空模様を眺めながら柄にもなく感傷に浸っています。当面、ヨメちゃんとはルームメイトの関係に。数年後どうなっているかは分かりませんが、大切な親友として一生付き合っていけるのではという予感があるのが唯一の救いです。